逗子でCOPETEN

逗子でCOPETEN

”コぺ転”とは、考え方やモノの見方が180度がらっと変わること。都内から逗子に移住してみて感じたコぺ転を書き綴ります。

COPETEN-011 移住の難しさ

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 このブログを読んでなるほどなぁと思うことがあった。

colocal.jp

 

僕も都心から逗子に引っ越し、腰を据えてこの土地で暮らそうと思っているので、移住なんだと思う。ただ、このブログの方のように移住自体を考え直すことはなく、半年たった今のところ、本当に逗子で暮らして良かったなあと思うことばかりだ。

 

移住の難しさは当たり前の話であるが、「暮らしの変化に適応できるかどうか」である。これをもう少し分解していくと、

「移住の距離と家族年齢の掛け合わせ」

なのかなぁと思う。

 

移住の距離は読んで字のごとく、前住んでいたところからどれだけ離れるか?僕の場合、東京の高円寺だった。東京は毎日仕事で通っているし、新宿あたりであれば以前に比べていく機会は減ったとはいえ2ヶ月に1回くらいは行くから、絶縁になったという認識は全くない。

このブログのご家族の場合、都心から三重への移住であり、新幹線・特急・車を乗り継いて5時間半!もうそれくらいになるとグアムの方が近いんじゃね?ってなるし、都心の生活とは絶縁状態になっていると言っていいだろう。

 

この、今の暮らしの地続きで前の暮らしと繋がれているか・いないかの差は実は大きいんじゃないかと思っている。ブログの中でも後半、都心に戻って暮らすかという葛藤があったが、生活を三重か都心かどっちに切り替えるか、というような感覚で、繋がっている感じはない。それは、これまで積み重ねてきた暮らしという支えから手を離して歩かなければいけない不安感のようなものなんじゃないかと思う。

 

もうひとつは家族年齢。

これは、家族個々の年齢というよりは、家族として何歳なのか?(何年過ごしてきたのか?)だと思っている。ブログのご夫婦が何年連れ添っているのかは存じあげないが、子どもが非常に多感な時期の環境の変化は難しいんだなあと感じた。

 

僕はまだ子どもを授かった身ではないので偉そうなことは言えないが、自分の周りにいる子どもを見ていても、子どもの環境に対しての柔軟性にはとても驚かされる。僕ら大人は大人同士の馴れ合いを仕事やプライベートで行なっているが、子どものそれはもっとシンプルでいて深い絆で繋がっている。ただ、大人よりも表現力が乏しかったり、それを誇示するようなことをしないから見えていないだけであって。

そんな子どもたちにとって深い絆で繋がった友だちやいつも遊んでいた場所から離れて暮らすことは僕ら大人が想像する以上に心を引き裂かれる思いなのだろう。

 

じゃあ、子どもが生まれてしまったら移住はできないの?というとそうではないと思う。そこで重要なのが家族年齢だが、難しいのは移住に適した家族年齢の適正はないということ。子どもの成長はだいたい一緒でも、内面はただ、家族にとって子どもが極力ストレスがないタイミングで引っ越したあげること、つまり、小学校に上がるタイミングなど節目を狙うのは一番わかりやすい。まあ、それでも子どもからしたら親のエゴに見えてしまうのかもしれないけど。

 

地方での暮らしに光が当たり、移住が少しオシャレでスタイリッシュに映りがちな今、このブログが問うているのはセンシティブだけど目をそらしちゃいけないテーマなんだと思う。このブログのご家族にとって最善の選択ができることをお祈りしつつ、自分の移住についてももう少し深掘りしてみようかなと思った今日なのでした。